忘れることの出来ない珠玉の旅 『モロッコ』  ~フェズ編~

新宿本社:やまもと★

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朝8時半頃にチェックアウトし、タクシーでマラケシュ駅まで向かった。

 

マラケシュからフェズの交通手段は列車のほかに飛行機とバスがあるが色々考えた結果、列車が無難だと判断した。

 

※飛行機はカサブランカで乗り換え(最短2時間20分で1日1~6便)。バスは10時間乗車で1日2本運行。列車は7~8時間乗車で1日8本。

 

車内は個室に分かれており、1室につき6名、3名同士が向かい合うという配列。

 

 

 

 

 
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1等車と2等車の違いは、シートの材質が違うことと、座席が1シート別に分かれているかいないかの違いだが長時間にはやっぱり1等車がおすすめ。
今まで7時間も列車に乗ったことがなかったので、ちょっと不安だったが1等車は驚くほど快適で何の問題もなし!

 

ボックス内ではUAE在住の客室乗務員をしている女性と同席し、色々車内のことを教えてくれた。
彼女は途中から入ってきたビジネスマンと初対面にも関わらずカサブランカまで3時間ずっと喋りっぱなしだった。

 

モロッコ人は、見知らぬ同士でもすぐ世間話が始まる。
旅人に対しても親切だし、愛想がいい。この旅で発見したモロッコ人の魅力だ。 

 

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外の景色は大地とそこに暮らす人々の生活が見えたり、殺風景な風景が延々と続いたり、何日かかるのだろうと思わせるほど地道な道路補整を行う人など様々。

 

 

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カサブランカからフェズまで残り4時間くらいあるけど、心地よいシートのお陰でいつの間にか眠りについていた。

 

何やらざわついている様子だったので目を覚ましたら、爆睡している私たちの噂をしていたらしく、見知らぬ女性が心配してどこまで行くのか尋ねてきた。

「フェズまでだから大丈夫だよ」と言うと安心した様子。
本当にモロッコ人は心が温かい。

 

7時間の列車の旅が終わり、モロッコ3都市目フェズに到着。
フェズでは3泊するが、2泊目までは旧市街(メディナ/世界遺産)内の入り口近くにあるアクセス便利なホテルを予約し、3泊目はやはりリヤド。

 


マラケシュより複雑なフェズの旧市街では、果たして地図から3泊目のリヤドを見つけ出せるのか不安と期待を抱きながら1泊目のホテルにチェックインした。
※ちなみにガイドブックの地図はここフェズでもほとんど当てになりません。

 

 

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 しばらくして旧市街の中を散歩することにしたが、ホテルを出た瞬間少年ガイドが寄ってきた。
断っても情をひきたいのか「I'm a student」と連呼され、歳を聞くと15と言う。
やり取りに疲れてきたので、初めてのフェズということもありガイドをしてもらうことに。

 

マラケシュではエネルギーと刺激をもらった。
このフェズでは彷徨うことがテーマ。
ガイドが付いたら迷うことも出来ない、私はあえて迷いたい。でも、こんな思いは理解されないだろうと思いながら彼の後に続く。

 

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時刻は夕方。


外は明るいが建物が入り組んでいる場所は薄暗く、少々奇妙だけど路地や家の隙間から漏れる灯りがどことなく色っぽい。

 

フェズの旧市街は21世紀の今も車は街に入ることができず、代替の輸送機関としてロバが道を堂々と行き交う。その道は起伏に富んだ道は上がったり下がったり、曲がりそして突然行き止まりになる。


一歩道を間違えると二度と同じ場所に戻れないのではないかと錯覚するフェズ旧市街は、9世紀に北アフリカ初のイスラム国家の都として建設が始まり、その後、一千余年を経てた今も15万人が暮らす「生きた世界遺産」。

 


複雑に入り組む路地はなんと1000筋とも言われる。

 

案内された神学校の屋上からはフェズの街が一望でき、一定の時間になればお祈りの音が街全体に響き渡った。体が音に包み込まれてしまいそうな何とも神秘的な感覚で鳥肌がたった。

 

 

ガイドの内容がちょっとしつこくなってきたので、残念だけど目的が違うので断りをいれてサヨナラした。

 


今夜のディナーは旧市街の入り口でもあるフェズ最大の門「ブー・ジュルード」近くで一番目立っていたカフェレストランに決定♪


フェズの旧市街は意外とレストランが目立たないので探すのが大変だったが、このレストランは想像以上に美味しかったので明日もきっとここに来るだろうね、と友達と話しながら食事を楽しんだ。

 

 

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 フェズ2日目---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 フェズの旧市街はたった半日しか歩いていないが、なぜか慣れた。
というよりモロッコ人に慣れたのだ。

 

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ガイドは相変わらずしつこいが、避け方もマスターし必要なときは雇った。

 

正直、どこを歩いているか把握していなかったが、「迷った」という感覚は一切なく、もし迷ってもガイドがすぐつかまるから心は一著前な気分でいた。 

 

 

昨日記憶した路地の規模をはるかに超え、未知なる道はどこまでも続いていた。

 

一生かかっても端から端へは行けないかもしれない。

 

ロバが普通に行き交う。
何度も。

 

 

 

バブーシュが欲しくなったので店を探したのだが、絶対ここには観光客は来ないだろうというような、今ですらどこにあったか思い出せないほど奥まった店にあえて入ってみたらビンゴ!

 

 


 

取り揃えているものがこれまでと違って可愛いものが多く、結局その店に30分以上居座り、二人でバブーシュ3足にブーツ1足購入。 

もちろん値段交渉もした。

貪欲な様子は一切出さず値段に満足いかなかったら買わないそぶりを前面に出す。
店員にしたら、売れないより売れたほうがいいから、私たちは納得できるところまで値段交渉をする。

 

 

この日はモスクで大きな儀式が行われるそうで、9割近くの店が午後には店を閉めた。
市民は私たちをどんどん追い越し、皆が向かうモスクを覗くと、「君達も入りなよ」と声をかけてもらったが、凄まじい人の数(皆男)と異空間過ぎ、勇気が出ず断ってしまった。


 

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さっきまであれだけ賑わっていたのに路地に人影はなく、驚くほどの静けさ。 

 

やることもないので、途中ガイド(無料)をつけフェズの名物スポット「なめし革工場」に案内してもらった。

 

なめし革工場では異臭対策でミントの葉を渡され、それを鼻に突っ込むと説明されたが、女性にはちょっぴり抵抗がある・・・。

 

ちなみに彼らはこれを「毒ガスマスク」と名づけた。

 
ここは工場と名前が付いているけれど、染色桶が並ぶ作業場では中世そのままに手仕事(全身を使って)で革を染付けている。

 


カフェでお茶をしようかと迷っていたら靴磨きのおじさんが「磨くか?」って感じの動作を見せてきた。


モロッコにはカフェがあらゆる所にあり、オープンテラスでお茶をしていると必ずと言っていいほど靴磨きの人が声をかけてくる。

 

補整されていない道を歩くと分かっていたので、磨いてもすぐに汚れるので断っていたが、実は磨きたくて仕方なかったので今回はお願いした。 

 

黙々と仕事をするその様はまさに職人。  

 

ブラシを使って何度も何度もワックスを革に染み込ませ、まるで自分の愛靴のように大事に丁寧に仕事をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

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タクシーに乗ってフェズ・エル・ジェディド地区に向かった。


ジェディドは新しいという意味で13世紀にマリーン朝によって拡張された街で、まずは地区の中央に広大な敷地を占有しているモロッコ最大といわれる王宮もある。


※内部は公開されていないので美しい正門のみ撮影。

 

その後フェズ・エル・ジェディド通りというこの地区で一番にぎやかな通りに着き、プラプラした後道なりを外れ、旧市街とフェズ・エル・ジェディドを結ぶ通りに出るとポテトチップスをその場で揚げる屋台に出会いちょっと感激。 

 

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近くにある広場では蛇使いがおり、ここぞとばかりに蛇を披露し興奮する私たちを見て下校中の子供たちが一気に集まった。


この広場ではマラケシュのフナ広場同様、他の軽業師もおり下校中の子供たちが楽しそうに囲んでいた。

 

 

すっかり日が暮れたのでホテルに戻り休憩した後、食事をしに昨夜と同じレストランに向かった。


『美味しい店は通う』は、ここ5年くらいですっかり旅のルールとして定着した。
色んな店に行って冒険することも大事だし楽しいけど、確実に美味しいと分かっている店に行き他の料理を注文する方が自分のスタイルに合っているのだ。
そして友達も同じスタイルなのでもめることもない。
リピートすることで、店員のサービスも旺盛になるし、何より顔を覚えてもらえることが一番嬉しい。

2日間連続で通ったせいか、店主がデザートを用意してくれた。
お腹いっぱいだったけど凄く嬉しかったから全部食べた。

フェズもあと一日。
何だかとても寂しい。


 

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フェズ3日目---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

 

朝、鏡を見たらエッサウィラで焼けた肌が確実に濃くなっているのがわかった。
しかもTシャツ焼けだからいただけない・・・。

私たちが旅した12月はモロッコでは乾季にあたる。旅行中に出会った何人かのモロッコ人に「いい時期に来た」と言われたくらい夏のモロッコはひどく暑いらしいが、12月でも私は日焼けをした。

 

朝食を終えチェックアウトした後、この旅一番の難関がやってきた。
そう、全く所在地のわからない今晩の宿へ向かう時がきたのだ。それでも何とかなるだろと正直思っていたので、超アバウトな地図だけ持ってタクシーに乗った。

 

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ノリのいいドライバーは、「任せて!」と言ったけど、相乗りさせた別の客にホテルの場所を聞いている(汗)。

 

旧市街にあるはずのホテルなのに、なぜか逆の新市街に向かっているうえに、相乗りした客が別のホテルで詳細を聞けとアドバイスしている。(汗汗)


タクシーの中からは羊をトラックの荷台に乗せて走ったり、ルーフに鶏を乗せたりする車などが見え、実に面白い光景に出くわした。


20分くらい走っただろうか、別のホテルで詳細を聞いたはずのタクシーが到着した場所は、なんと私たちが最初にタクシーを止めた場所!


聞けば、旧市街の中に車は入れないからガイドをつかまえて案内してもらえ、とアラビア語で書かれた住所を渡しお金を要求してきた。

そしてなぜだか既にガイドが背後にいた。

 

「仕事をしていないのにお金を要求するの?」と言ったらメーターを指差し「車は走った」と開き直っている。ここでああだこうだ言ってエネルギーを使いたくなかったし、メーターを見たらたかが300円程度。それなりに楽しい時間だったので正直、どうでも良くなった。


 

 

背後にいたガイドのオジサンとはサヨナラし、自分たちで歩き始めた途端若い兄ちゃんにつかまった(笑)。
荷物があるから避けきれず、お金は払えないので結構と言うと「ホテルに荷物を置いたら自分の店に来て!」と営業を始めた。
面倒臭いからOK!OK!と言い、結局荷物を持ってリヤドまで案内してくれた。
アラビア語の住所があって助かった。。。。

 

今回のリヤドはなぜ1泊かと言うと、値段が高いから。
ここで3泊したかったけど予算オーバーになるのでハシゴを決意。タクシーやガイドとのやり取りでお疲れモードだったが、リヤドに入ったらそんな思いは一気に吹っ飛んだ。

 

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実に優雅で美しいモロッコ建築。
天井が高くて開放的、窓の格子がウネウネして可愛い、この100年以上も前の建物にすっかり心を奪われた。
バルコニーに上がったらパノラマ式で旧市街が一望でき、とてもいい眺め。
マラケシュのリヤドとはまた違う空間がここにはあった。

 

部屋でくつろいだ後、出かけようとしたらリヤドのオーナーに声をかけられた。

遠い日本からわざわざ来てくれたとても大切なゲストだから是非街を案内したいと言う。
ホントかよ・・・と思いつつも、フェズでこの後どこに行くか特に目的を持っていなかったので承諾して車に乗った。

 

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まずはマクドナルド。

オーナーはなぜ?って感じだったけど、世界共通のハンバーガーはあるにしても、それ以外のメニューはその国の個性が出ているし、ましてモロッコともなると尚興味深いと説明したら納得してくれた。

 

デカデカとPRされた一押しメニュー『Royal Deluxe』を注文したら、名前負けしていない舌を唸らせる味なうえに、ポテトは皮つきのスパイシー味で日本よりおいしい!

 

オーナーは非常に陽気で明るく、テンションの高いラテン男。モロッコ人には全く見えないので尋ねるとスペイン系(アンダルシア地方)ということがわかった。先祖が宗教の変化と共にモロッコに移動した、らしい。

 

ゴルフ場はあるかと尋ねたら連れて行ってくれた。


フェズから車で30~40分くらいのところに『ROYAL GOLF DE FEZ』というゴルフ場があるのだが、実はモロッコは国王もゴルフが大好きというほどのゴルフ王国。
そのためモロッコにはあちこちに洒落たゴルフ場がある。

 

パリの地下鉄で見かけたモロッコ政府観光局の広告もゴルフの写真が載っていたし、帰りの空港でもゴルフバックを持ったフランス人カップルがいたくらい、ゴルフのイメージは定着しているのかもしれない。

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空気が美味しいところへ行こうと言われ車はさらに奥地へ向かった。


向かう先はイフレンというリゾート地だが、途中水のない湖があるというので立ち寄った。


乾いた湖では、男の子が競走馬並みの美しい馬にまたがり走っていたが、これは観光客向けの商売のよう。

 

イフレンはフェズから車で1.5時間走ったところにあった。


別名『モロッコのスイス』と呼ばれ、とてもモロッコとは思えないような整然としたヨーロッパ的な町で他のモロッコの街が人の熱気と活気であふれているのに対し、イフレンはびっくりするほど静か。

 

標高1650mということで、政府要人や富豪たちの別荘地となっており、この日もモロッコ人の観光客が沢山いた。

 

イフレンからの帰り道は山頂から見える夕日が美しかっただけでなく、高台から眺めるフェズのオレンジ色の灯りに心が和んだ。

 

リヤドに戻り食事を済ませた後、水タバコの『シーシャ』の置いているカフェに連れて行ってくれた。

 

 

 

水タバコはアラビアで発明され、イスラム圏で大成した喫煙具の一種で、水パイプを使って色々なフレーバーのたばこの煙を一回水の中を通して吸うもの。
何とも言えぬ外観。近頃こういうピンクベースのムラムラ系内装も見なくなってきたのでちょっとドキドキしたが、中に入るとフルーティーなとってもいい香りが漂ってきた。

店内ではテレビが設置され、スポーツを見たりドラマをみたりみんな画面に夢中。

ほとんどが若者で、中にはカップル同士できている姿も見受けられた。

シーシャはとてもいい香りだけど、ちょっと吸ってもそこまで大量には出てこないので沢山吸い込まなくてはいけない。
風邪を弾いている私にはちょっとキツかった。

 

 

 

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この記事について

このページは、2008年3月 7日 00:00に書かれた記事です。

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